2011年05月26日

敗北を抱きしめて

敗北を抱きしめて

というのは、ジョン・ダワーの書いた日本の戦後体制が
いかにアメリカの占領と日本の側の利害の合致した結果で
できあがったのかというのを描いたノンフィクション。
数年前に話題をさらった。天皇制がその中で生き延びた。

ハーグ条約の加盟の経過を見ていると、
ここでも日本は敗北を抱きしめているようだ。
敗北というのは、地震に続く原発の事故。
トモダチ作戦に米側の事故収拾への関与の程度が高まり、
日本がアメリカへの依存と強めているのは、
敗北を抱きしめているからという意見を言っている人がいた。
ハーグ条約の加盟をこのタイミングで決断するのも
敗北を抱きしめている部分が少なからずあるだろう。
これ以上、国際社会、とりわけアメリカにひんしゅくを買うようなことをするだけの
力量が、「敗北」した日本に今残っているだろうか・・・・・・。

政府のウソ

原発事故の直後、このブログで政府と東電批判を
日弁連批判と同じくらい書きまくった。
事故の直後は、「もう100回くらいうそついてるよ」
「メルトダウンって言わないのはごまかしよ」
と書いていたのだけれど、どうやら両方とも当たっていたのが
昨今の報道で明らかになっている。

政府のやることが正しいと思っていた人にとってはショックだろうが、
権力なんてうそがないと成り立たないと思っていたぼくのような人間にとっては、
やっと真実がつたわったのね、と思わないでもない。代償は大きすぎた。

親権問題やハーグ条約の議論でも、
政府の側の慎重な意見の中には、少なからずうそや
根拠のない思いこみがある。
海外から逃げ帰った母親にはDV被害者が大部分という
根拠のない意見がいまだにまことしやかにマスコミ報道で言われたりする。

3年間、別居親の相談を受け続けてわかったことと言えば、
引き離された親というのは、平均すれば「フツーの人」という現実だ。
変なやつもいれば、いい人もいる。
弁護士たちは「共同親権の人たちは」と陰口をたたいたりしているだろうが
弁護士達もまた、ただの人というのも、この問題を通じて学ばせてもらった。
金や出世、業界での評判を気にして、人の人生を顧みないところなんて、
別に弁護士に限らない。
フツーがいいというわけでもない。
こんな世間の常識を、子どもの世代に引き継ぎたくはないよね、
というのは、別居親の何人かの感想だった。

利権構造

この運動を始めた最初のころ、
いやがらせのメールや手紙や手の込んだいやがらせが
何回かあった。デモに公安警察が見に来たこともあった。
それだけ反応があるのねって、喜こんだりもしたけれど、
たしかに社会的に認知された証拠でもある。
でも、レベル的には、たいした抵抗を受けているという感じではない。
ぼくの知り合いに、反原発の運動を長年続けている女性がいるが、
一時期は毎日、いやがらせの手紙やはがきが来て、
家族がノイローゼになりそうだったという。
原発というのは、利権中の利権なわけで、
だから、テレビも新聞も電力会社のCMにジャックされてきた。
広告料というのは、口止め料なわけだから、
原発は何となく安全という神話が成り立ってきた背景には利権がある。

なので、引き離しについて言えば、
嫌がらせがこの程度に止まっているとのを見れば
対抗する側の利権構造の脆弱性の程度が推し量れる。
まあ、男対女、同居親対別居親、加害者対被害者という
対決構造になれば、権力の側は、勝手に自滅してくれてって
喜びはするだろうけれどね。

いつ共同親権になるのか?

なんてことをたまに聞かれる。

友だちの革命家に、「いつ革命起きるんですか?」って聞いたことがある。
「それはあなたが、革命しようって思ったときだよ」
って説明していた。
革命家が革命を起こすのではなく、大衆が革命に目覚めたときに革命が起きるそうだ。

「GO! GO! 共同親権」
とか言っている人が、100回同じこと言っても、共同親権になりはしない。
新左翼の世界同時革命のスローガンを仲間内でしゃべっているようなもんだ。
「共同親権? ぼくには関係ないなあ」って言っている人が
「やっぱ共同親権にしないとまずいんじゃない」って思ったとき、
共同親権になるということになる。
でまあ、そういう人は増えてきたかもね。

相談の増加

マスコミでハーグ条約や親権の問題が増えると、
必然的に、問い合わせや相談が増える。
今週火曜の相談の当番はぼくだったけれど、
短時間に2名の相談を受け、それ以外にも相談を受けて
てんてこ舞いだった。
これから調停や裁判という人もいて、
どうしようかっていうときに、弁護士の意見を話半分に聞いて
ぼくらのところに来て、ちょっと納得という人もいるにはいる。
そういうところがあるというだけで、世の中はだいぶかわってきた。

山に行く

雑誌の取材で山に行ってた。
一泊で沢を歩いて、上部には3日前に降った雪がまだ残っていた。
数年ぶりにする沢登り、たき火して、ご飯たいて、もう最高!
仕事なんだけどね。
posted by kネット君 at 21:35| 東京 ☁| Comment(4) | むーみん谷 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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