2011年06月12日

法がないから会えないのか?

実践講座も今回は4シリーズ目になる。
午前中、講座、午後調停についての実演をした後、
参加者を交えてロールプレイをした。
イギリスの別居親団体では、こういうのをしたりするそうだ。

午前中の講座については
同じ話を何回もするのは飽きるので、
毎回ちょっとずつバージョンを変えている。
今回は、どうして会えないのかというのを
フロアの人と意見交換しながら自分なりに整理してみた。

これまで
「法律がないから子どもと会えない」
という運動の立て方をする人も多かったし、
自分もそういう言い方をすることがたまにあった。

しかしよく考えれば、
この論理は法律ができたなら子どもに会えるということになる。
また、どんな悪法でも従うというのが前提だ。
現在の法律がおかしいという人は現在の法律にしたがうしかないわけで、
それで法改正を言うこと自体が矛盾している。
現在の法律がおかしいという人が、
法を実態に合わせる、あるいはそれも無理なら法を
逸脱しても正義があると主張し続けることが、法を変えたりもする。
なので、この考え方は間違いだ。

実際には
「法律がないから子どもに会えない」
のではなく
「法律が邪魔をしているから子どもに会えない」
というのが正しい。
も一つ言えば、
「法律家も邪魔をしているから子どもに会えない」
という面もある。

前の団体にいたときに
裁判所や弁護士を批判するなという的外れな議論があったが、
そもそも彼らが子どもと会うことを妨害しているときに批判しないで
どうやって子どもに会えるというのだろうか。

たしかに単独親権は子どもの養育を一方に決めるという点で
双方の親が子どもの養育に関与したいというときにはあまり根拠のないものだけれど、
だからといって、子どもに会っちゃいけないなんてことは書いていない。
ましてや民法は、親権には子育ての権利を明記しているのであって、
しかも、単独親権であっても共同監護がだめとも書いていないわけだから、
双方が話し合える場合は、単独親権に決めることに合理性はない。
これは別に婚姻中、離婚後変わらない。
子どものことで話し合えるかどうかというのは
一緒に住んでいるかどうか、結婚しているかどうかとは関係ないのだ。

共同監護ももちろん可能だ。裁判所でもそうなはずなわけだ。

しかしそうはならない。

離婚と同時に一方の親から親権を奪い、子どもに会わせないというのは
解釈から導きだされるものであって、それをしてきたのは裁判官や弁護士という
法の専門家たちなわけだ。
つまり、彼らが専門知識を持っているという建前で根拠もなく積み上げてきた
解釈の結果、親権のない親は子どもに会えなくてもしかたがないという
一般常識みたいなもんが定着してきた。
もちろん、法解釈は社会の常識の反映でもあるから、
かれらの法解釈が社会と遊離していなかった時代もある。

ハーグ条約加盟の議論で日弁連や法の専門家と呼ばれる
弁護士や法学者のコメントを見ていると、
つまりこの人たちは、これまでの自分たちのやってきた解釈や
それに基づいた仕事の仕方を変えるのが
ものすごーくいやなんだろうなあとしか思えない。

昔、「薬害」という言葉があったが、「法害」みたいなもんだろう。
専門性によって一般人が騙されるというのは、
原発の事故見てたらよくわかる。
科学を否定するわけではないが、
科学もまたイデオロギー的に使われるというのを理解していないと、
足下をすくわれて、騙される。

安全だ安全だという科学者たちはみんな原発周辺にすんどけよ、
というか霞ヶ関に原発つくっとけばよかったじゃない、と考えるのと同じで、
離婚したら子どもに会わせないほうが「子どもの福祉」だとかいう法律家は
「お父さん(あるいはお母さん)たちが別れたら、お父さんに会えなくなっても
がまんするのよ。それがあなたのためなんだから」
って自分の子どもに常日頃から教育しておくべきだ。
で、
「絶対別れるなんてことはない、
あるいは別れたとしても子どもと離れるなんてことはない」
とかいう人は、
原発が事故るなんてことはないからとノーテンキに
くっちゃべってた科学者とレベル的には変わらない。
要するに深く考えずに人々を騙していることになる。
あるいは、法律村の信仰を盲目的に信じて周囲に迷惑をかける。

というわけで、専門家依存の運動というのは当事者を救う力にはあまりならない。
専門家は専門家のための落としどころを探るからだ。
つまり法律村の習わしからあまりにもかけ離れた掟を作る力などあまりない。
会えない親は、法改正とかいって、会わせないほうがいいなんて法ができたら、
それに従うんだろうか。
なんてことがあり得ないなんてだれも言えないし、
であるなら、今の法律でも従って、会えなくっても文句言うなというふうになる。
法改正されたら何もしなくても自動的に子どもと会えるというふうにもなるとも限らない。

運動を始めたときに、運動の方向性をどうしようとかあまり考えていなかったが、
「おかしいことをおかしい」って言っているだけでそれは今も変わらない。

法がないから法改正をしているんじゃなくて、
法が子どもに会うのに邪魔しているから、
邪魔な法を取り払っているにすぎない。
法律家たちも、邪魔な解釈をする人たちを取り払っているだけで、
法になんとかしてもらおうというより先に、常識を変えないと
邪魔は取り払えないというだけのことだ。
それをしているっていうことに気づかないと、
邪魔をしている当の本人にお願いして邪魔が取り払われるわけがない。

つまり法に従うかどうかなんてその人次第なわけだ。
悪法は破るのが、よき国民のつとめなんだろうが、
アナーキストはそうも考えないでしょうしね。
posted by kネット君 at 23:58| 東京 ☀| Comment(0) | むーみん谷 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

子どもに「会いたい」親のための実践講座 シリーズ4

子どもと離れて暮らすことになったけれど、
なかなか会うことができない。
「子どもが会いたくないと言っている」って相手に言われた。
離婚したら子どもに会えなくなるんだろうか?
今の調停のやり方は間違ってはいないだろうか?
家庭裁判所、弁護士、調停、親権、面会交流……
必要な情報と、知識を身につければ、
「自分だけが」と悩むこともなくなります。
共同親権の法制化を進めてきた別居親たちが、
体験を通じたメンタルな対応、現在の制度や裁判所の実情、
親子関係を取り戻すために、あなたが今できることをお教えします。

1 「会えるために私たちができること」 
    実際に引き離しに直面した親の選択肢、メンタルな心構え
    5月15日(日)13:30〜15:30、講師・望月蓮

2 「海外の共同養育の実際」 
    欧米での面会交流や共同養育がどのように実践されているのか
    5月29日(日)13:30〜15:00、講師・青木聡

3 「家庭裁判所攻略法・法制度と実際」 
    法制度と家裁での現実、弁護士との付き合い方など
4 「家裁でどうする? How to 調停」 
    実際の調停の場面を再現して、参加者と意見交換
    6月12日(日)10:00〜12:00、13:30〜15:30
    講師・宗像充、登場人物・植野史、滝井秀典、宇野努

■場所・kネット銀座セミナールーム(ご案内は裏面をご覧下さい)
■参加費1、2回目は1500円、3・4回目は通しで2000円
 *事前に申し込みください

講師紹介
■宗像 充 共同親権運動ネットワークスタッフ。
           「共同親権運動」という言葉を作り
      日本の片親疎外の問題を社会的に広めてきた。
■望月 蓮 当事者体験の中から、多くの会えない親の相談に応じる。
            カウンセラー。
■青木 聡 大正大学教員、臨床心理士。
            欧米の片親疎外についての最新動向を日本に紹介、
            著書に『離婚後の共同子育て』
■植野 史、滝井秀典 共同親権運動ネットワークスタッフ。相談員。
  宇野 努 共同親権運動ネットワークスタッフ、カウンセラー。


●主催    共同親権運動ネットワーク・共同養育センター
mail    info@kyodosinken.com
TEL     03−6226−5419



≪kネット銀座セミナールーム≫

■住所 東京都中央区銀座3−13−19東銀座313ビル8階

  地図   http://bit.ly/fwr1Zh

●最寄り駅
日比谷線 東銀座駅 徒歩1分
都営浅草線 東銀座駅 徒歩1分
銀座線 銀座駅 徒歩5分
丸ノ内線 銀座駅 徒歩10分
●タクシー
「銀座、昭和通りの三原橋の交差点に行ってください」と説明してください
「マガジンハウス」のあるビルと同じ並びです
posted by kネット君 at 00:00| 東京 ☁| Comment(2) | イベント案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月11日

明日は実践講座最終回

植村直己冒険館

大阪に行っていた。
妻が住んでいるので、通っている。
でも妻は仕事なので、昼間は自分も仕事する。

で、相談の電話はちょくちょくかかってくる。
相談日を週1のペースで設けているのだけれど
すでに、1回につき2名が埋まって、
それ以外にも問い合わせがきている。
週2×4週×12週で、96、およそ毎年100人が
相談に訪れる計算になる。
ほかにも大阪や中部、札幌などで
相談の引き継ぎをしたりするので、
毎年毎年kネット系列の別居親団体につながっている人は
けっこうな人数になるかなあと思う。

大阪では
地震で止まっていたハンドブックの原稿書きをしていた。
臨床心理士の青木さんと、kネットメンバー2名で作っていたもの。
発行されれば、救われる当事者も増えるんではないだろうか。

それ以外では
仕事で植村直己冒険館に行っていた。
おもしろかった。
植村直己冒険賞をとったのが
3分の1くらい知り合いというのが
ちょっと自分でもどーかなーと思いはした。

明日は実践講座

の3回、4回目。
ジャングルの掟の子の奪い合いの中で
その延長の無法地帯の家庭裁判所。
どれだけ動き回れるか
別居親レジスタンス。
乞うご期待。
posted by kネット君 at 21:00| 東京 ☁| Comment(0) | むーみん谷 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月02日

静岡家裁、また親子引き離し

朝からメールニュースを作っていた。
下田支部と熱海出張所に電話してファックスで
抗議声明の送付先を教えてもらった。
最高裁にも出そうと思って
電話でファックス送付先を聞こうとしたが
教えてくれなかった。けち。

家庭局宛に郵送しないといけないわけだ。

人事情報は所長が上に上げるので
静岡家裁所長宛にも送ったほうがいい。

なことばっかりやってた。
午前中は相談受けて、
記者から電話かかってくる。
まだまだ埋もれた話題がいっぱいだ。


〈Iさん親子の関係を絶った藤倉徹也裁判官への抗議声明〉
 
2011年5月31日
共同親権運動ネットワーク
 
2011年5月18日、まだ見ぬ我が子との交流を求めた審判において、
静岡家裁下田支部の藤倉徹也裁判官は、Iさんに対し、
年3回の写真送付しか認めないという審判を行いました。
私たちはこの決定に対して強く抗議します。
裁判所が子どもを育てるわけでもないにもかかわらず、
会わせるかどうかなどと親でもないのに決めるなど、
越権行為も甚だしいことです。

Iさんは、子どもが生まれる前に婚約を破棄されたため、
1歳6ヶ月になる息子の姿を未だ知りません。
写真だけでは、単なる一方的なお知らせであって面会交流とはいいません。
相手方からからDVや虐待などの主張があったわけでもなく、
Iさんは自分の子どもに会いたいと願っているだけです。
この審判によって親子の断絶がさらに続くことになりました。
Iさんは状況改善に向けて、試行面接も要請したにもかかわらず、
一顧だにされませんでした。
その理由についても一切述べられていません。

4月26日には、衆議院法務委員会にて民法766条改正案である、
親子交流の明文化を盛り込んだ案が全会一致で可決されました。
また付帯決議において、親子交流の明文化の趣旨にのっとり、
家庭裁判所においても第三者機関の関与の便宜などを含めて
交流をさせるよう決議されました。
このような決議を知っていて、審判を下したのであれば、
法以前に一般人の感覚から著しく逸脱していると思いますし、
知らずに判決を下したのであれば、
これまた裁判官としての資質を疑うべき不勉強という他ありません。

子どもに会えないつらさは、体験したものでないとわかりません。
すべてをわかってほしいとは私たちは言いませんが、
理解しようとする気持ちや努力が親子問題を扱う家庭裁判所の
裁判官の資質として必要だと思います。

Iさんは抗告しました。
静岡家裁はそれ以前にこの決定をすぐに取り消し、
藤倉徹也裁判官は、Iさん親子の関係を不当に妨害したことについて
謝罪してください。
posted by kネット君 at 15:25| 東京 ☔| Comment(0) | むーみん谷 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月01日

封筒出す

家で原稿を書いた。
一つ一つ終わらせないと先に進まない。

4月になってから入会したり
会費を入金したりした人には
対応ができていなかったので、
今日、まとめて発送するつもりだった。
専従スタッフをしていたときには、
逐一発送をしていたので、
最近入金された方には申し訳ないなって思うけど、
遅まきながら礼状をお詫びを書いて会報といっしょに同封した。

運動も3年たったのでそれなりに蓄積はしてきたし
あちこちでそれなりに動きを作っているグループや人も出てきた。
お金のからまないところで人どうしがやりとりするのは
なかなか難しいのだけれど、誰が代わってもできる
体制を作っていかないと、人の入れ替わりがなかなかうまくいかない。

事務所に行って封筒を数えたら、
29通にもなっていた。
社団を移行したので、
口座引き落としをしていただいた方には
停止のお願いを出した。
せっかく手続きしてもらっていたのだけれど
また別の形で志しが生かせればなと思う。

夕方に行って、棚の整理とかもしたので、
作業が終わったころには暗くなっていた。
家の近所のクロネコヤマトに寄って
発送して家に帰る。
posted by kネット君 at 21:29| 東京 ☁| Comment(0) | むーみん谷 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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