2009年07月20日

用語集その6「引き離し」

相手を変えようと思うのは、相手を利用しようと思うからで、
相手のことで思い悩むのは、相手に期待しているからで、
「みんな」ってつい言っちゃうのは、自分の意見に自信がないからじゃないの。

用語集はオリジナルのものは出し尽くしたので、既存のものを紹介していきたいと思います。

「引き離し」

離婚や別居で、同居親側の連れ去りや面会拒否で親子が会えなくなった状態を言う。児童相談所が子どもを保護するときも、この言葉が使われるようだ。
以前は、「会わせるべきかいなか」という同居親側の論理と別居親はたたかっていた。しかし、「引き離し」という言葉そのものによって「会わせない」ことに必然的にマイナスの価値が付与されたため、別居親子の離別の問題を、社会問題化し、また人権問題としてクローズアップすることに貢献した。
最初、ぼくもこれを聞いたときは、「大げさな」と思ったけれど、たしかに破壊力のある言葉である。
別居親当事者の中には、「引き離し歴○年」という使い方をする人もいる。

「面会交流」

他方で、別居親子の交流については「面会交流」という言葉が最近使われる。
例えばアメリカなどでは、離婚後の子どもの養育を指して「ペアレンティング」という言葉が使われるようだ。
「面会交流」という言葉自体も、離れた状態をどうつなぐのかという意味が付与されており、つまり、子どもの養育をどう分け合うか、担い合うかという感覚ではとらえにくいので、言葉としてはやはり一定の価値観に基づいた貧困さを伴う。
とはいえアメリカにおいても、ビジテーション(訪問権)という言葉から、別居親の権利が考えられていたように、日本の用語も後追いしているということなのかもしれない。
最近最高裁は、「面接交渉」という法律用語を「面会交流」に置き換えるようにしたとの情報がある。

「面接交渉」

別居親子の交流をさしての法律用語。
これを権利とみなすことには未だに裁判所には躊躇があるようで、「子どもの福祉」の観点からやすやすと制約されるのが裁判所判例のこれまでであった。民法に明文規定がないというのが大きい。
そもそも言葉自体が混乱を引き起こす。
「面接」するのかそのための「交渉」をするのか。ぼくも最初弁護士に聞いて確認したことがある。
「面接」というと就職試験を思い出すように、まだ「面会交流」のほうが当たりがいいので、言葉が置き換えられた理由もわかる。
posted by kネット君 at 11:18| 東京 ☁| Comment(0) | 引き離し用語集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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