2011年04月14日

FPICの議論



昨日鯖にあたって具合悪かった。
そんで仕事で山に行って花粉にやられて
熱が出て、仕事も終わらないままぐったりと寝込んだ。

FPICの議論


FPICの方が書いたハーグ条約の文章を読む。
よく勉強していますね、とは思うが、
条約締結が、日本にとってはあまり利益がないとか、
子どもにとって月に1回程度が長続きするとか
日本の子どもたちは習い事が多くって、
共同養育が馴染むのかとか、
正直言って、がっかりな議論ばかりだった。

要するにこれって
別居親は会わせてもらっているんだから
おとなしくしとけ、FPICに逆らうな
というのを日本語に翻訳しただけだろうと思う。

こういうときに限って、「子どもの最善の利益」で
「子どもの権利」って言いはしない。
ハーグ条約を締結することによるメリットがぼくは
日本の人全体にとってないとは思わないのだけれど、
それをまず措いておいても、「あまり」利益がないから
条約に締結する必要はないというのは、
面会交流はすべきだけど、できない場合はしかたない、
という議論とよく似ている。
つまり、「福祉」であって「権利」ではない。
「温情」ではあっても「人権」ではない。

裁判所関係者っていうのは物事を天秤で見るというのが
くせなのだろうかと思うときがある。

面会交流支援をしていると
なんでこんなずさんな取り決めを裁判所で斡旋するんだろうか
という調停調書を見ることがたまにあって、
結局、面会交流支援をしているぼくらのような機関が苦労するというのに
もうずっとその業務を続けているFPICが裁判所に文句を言わないのが
いつも不思議な気がしている。

「子どもの最善の利益」と言ったときに、
「誰にとって」という主語が欠けるのが大きな問題。
これを、弁護士にとって、裁判所にとって、FPICにとって
とかに言い換えるととてもうまく説明できるときがあるのだけれど、
当事者の視点は抜けていく。
あえて別居親同居親区別せずに当事者と言うが、
もっとうまいやり方を第三者が関与することで切り開くことが
出来る場合に、その芽がつまれるということは、双方にとっても
あまりいいことではない。

習い事で面会交流が埋まることが仮に日本で多いことがあったとして、
じゃあ、習い事をする子どもは別居親と交流する権利が侵害されても
いいのか、その習い事は自分の親と会うことを犠牲にしてまで
優先しなければならないことなのか、その習い事は、
子どもの自発的な意思を反映しているにしても、
別居親との交流を犠牲にしなければできない性質のものなのか、
考えられる可能性はさまざまにあるにしても
「それが日本の文化だから」というのなら、
法律なんか必要ない。
別居親が面会交流よりも習い事を優先されたときに、
それが本人に原因がないことでもないとは言えるとは思うけれど
同居親の場合には、習い事があるから
子どもと会うことができなくなって納得するというのは
自分がその子の習い事の内容について口を出す権利があるからだ。
一年会うことは拒否されるという条件のときに、
その習い事にお金を出して通わせる親はどれくらいいるだろう。
スパルタの全寮制の塾に通わせて、月に1回の面会が
教育上よくないから、とかいうよくわからない理由で
制約されて、そのままその子を通わせ続ける親はどのくらい
いるだろうか。(いないとは言わないが)

そもそもが別居親が子どもの習い事に口を出せるなら
こんな議論もありえようが、それもないのに
習い事が多くって、それを損なえば「子どもの最善の利益」に
そぐわないなんて、変な話だと思いません。
posted by kネット君 at 20:50| 東京 ☀| Comment(2) | むーみん谷 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも拝見しています。今回の「子どもの最善の利益」を含め、大変勉強になります。 これからも頑張ってください。応援しています。
Posted by キング(福岡のS) at 2011年05月11日 23:46
コメントありがとうございます
なんだか屁理屈ばっかりぼくも言っていますが
法務省も文化の違いとか未だに言っていて
この辺、なんとかしないとなんないでしょうね。

福岡で会いましょう。
Posted by むーみんとろる at 2011年05月16日 22:51
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